アヒルのブログ

日々の出来事を綴ります。電気系エンジニア、ソフトもたまに。20代後半都内OLです。一児の母になりました。

武器になる哲学@Kindle Unlimited

武器になる哲学@Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedで読んだ中で、一番良かった本です。

 

私は、高校の時の倫理の授業が一番苦手のまま理系大学に進み、そのまま大人になってしまったのですが、教養として内容を知らなすぎて夫との会話(夫も理系ですが)で困ることが何回かあって、教養として知っておかなければならないな、、と思い、倫理の教科書を読み直したり、哲学入門を買って読んだりはしていたのですが、なかなか頭に入って来ず(興味がないから頭に入って来ない・・・)流れだけ何となく掴んでおけばいいや〜と半ば深めることを諦めていました。

 

どうして私はこんなに哲学を学ぶのが苦手なのだろうって考えた時に、

例えば、

ソクラテスはこういう考え方でした。」

アリストテレスはそれに反対でした。」

パスカルはこういうことを言いました。」

の流れが、私の中で「それで?」となってしまい、そこから眠気との戦いになってしまっていた気がします。

 

諦めていたのですが、Kindle Unlimitedで「武器になる哲学」という本があるのを見て、

「途中で諦めてしまうかもしれないけれど、読んでみよう。」という気持ちになりました。

 

この本は、哲学に対して苦手意識を持っていた人でも読める構成になっています。

さらに、社会生活をするすべての人として、悩んでいたことが哲学の中に答えがあるのではないか、という問いになっているため自分ごととして話を読むことができて、哲学(途中心理学もある気がするのですが・・・)が実用的であることがよくわかります。

 

さらに著者が項目ごとに、現代に置き換えた時の問題点と解決策を講じてくれているので、実生活を行う上で、参考になります。多くの部分をハイライトをして読み進めることになりました。

 

以下、ハイライトです。

 

→論理だけでは人は動かない。ロゴス(論理)・エトス(倫理)・パトス(情熱)が人を動かす。

(ただし、弁論術での過剰な利用は人を惑わす危険性がある)

 

ルサンチマンによって、私たちが持っている本来の認識能力や判断能力が歪められている可能性がある。

 

ペルソナについて

従来までは、コミュニティごとに仮面を使い分けることによって、心地良く暮らしてきた。

ただし、現代社会においては、SNSがあることによって仮面を付け替えることが難しくなってきている。

私であれば、「会社というコミュニティに入っていて、その中で部署は回路設計部というコミュニティで、夫婦2人暮らしのコミュニティ、その他家族、友人関係・・・。」というように、各コミュニティでの仮面を切り分けて考えることが難しくなっているということでしょうか。

で、著者は、このコミュニティについて自分が気に入らないものは捨てていったほうが良いということを言っています。

コミュニティによって、仮面が歪められすぎるとそのコミュニティに馴染むために自分らしさを失ってしまうために、生きづらくなるのではないかということです。

 

これはとても共感しました。私が一番最初に入った会社は体育会系で、途中から自分までもが体育会系の思想になってきてしまっていると感じたことがあり、それがとても辛く、バランスを失い、体調を崩してしまったことがありました。本当に自分と合わないコミュニティと長く共にすると精神を病んでしまう可能性が高いと思うので、気に入らないコミュニティはどんどん捨てていってしまったほうが健康的に過ごせると思います。

 

・・・ちょっと長くなってしまいそうなので、また次回に続けて書きたいと思います。