アヒルのブログ

日々の出来事を綴ります。電気系エンジニア、ソフトもたまに。20代後半都内OLです。一児の母になりました。

3月のライオン15巻を読んで

ハチミツとクローバー

中学生の頃に、表紙が可愛くて1巻読んで

面白かったので、全巻揃えました。

私が、1人で唯一全巻揃えた漫画だったのではないかな・・・と思います。

 

面白かったのですが、恋愛中心で

フワフワした内容の印象を持った記憶があります。

(当時、中学生の頃に読んだ感想だったので今読んだら違う感想を持つのかもしれません。)

 

同じ作者の羽海野チカ先生から

3月のライオンが発売されたと知って、

「1巻、読んでみよう!」

と思い、読み始めました。

 

ハチミツとクローバーの時の内容とガラリと変わり

かなり少年漫画に近い内容と骨太の内容になっていて、

驚いたのが印象に残っています。

(というか、少年漫画なんですね・・・)

 

3月のライオンは、大まかに

恋愛・いじめ・家族・将棋

と言う感じになっているのかなぁと感じています。

私は中でも将棋を通して繰り広げられる棋士ののシーンがとても好きです。

逆に恋愛、いじめや家族のシーンは、

共感できる部分もあるのですが、特に恋愛は

読んでいてむず痒くなってしまい、ちょっと苦手でした。

 

そして、15巻は棋士のシーン多めです!

中でも印象に残っているセリフ・シーンがあって、

 

人は情熱を失うとせっかちになる

次から次へ成果が欲しくなり近道を探し始める

ーーでも「最短距離」は 

みんなが通りたい道だから

ギュウギュウな上

「みんなが持ってるモノ」しか

もう落ちていない

そしてその「もうみんなが持ってるモノ」を投げつけあっても

勝負はなかなかつかない

しかも近道を選びがちで歩いていないので

基礎体力が落ちている

するとますますもっとお得な道を探したくなる

 

神様僕はっっ

野蛮なままでいたい

 

お得なルートばかり探して

少しずつ弱くなってあきらめがつく日を待つより

道無き道につっこんで

何度も迷って転んで泣き叫んで

泣き喚く

勇気と体力を無くしたくない!!!

 

このシーンは主人公と対戦する棋士が考えている内容です。

すごい感動して、涙が出そうでした。

 

感動しすぎて、夫に共感求めちゃいました。笑

すごい共感してくれてこの話で盛り上がりました・・・笑!

 

 

 

ハチミツとクローバーからの

3月のライオン。すごいなぁと思うんです。

ハチミツとクローバーは面白かったのですが、恋愛漫画なんですよね。

そこからの少年漫画しかも将棋の内容の3月のライオンって、尊敬します。

 

未知の分野に挑戦するって難しいことだと思うんです。

将棋の内容を書くって、勝手な想像ですが、恋愛漫画を描くよりもずっと難しいと思うんです。

作者は、将棋の世界に居た人ではないだろうし、取材や研究もたくさんしないといけない。

割と面倒な作業だと思うんです。

先ほどの感動したシーンの内容にも繋がるのですが、

恋愛漫画を描き続けるわけではなく、棋士を描く漫画に挑戦されたこと

本当にかっこいいと思います。

 

自分への反省も含めて、

やっぱり現代って簡単な道を探してしまいがちですよね。

簡単に稼げる方法とか簡単に済む方法とか・・・。

もちろん、それも大切だと思うこともあるんですけど。

 

でも、何か自分の中に一つでも

極める何か 熱くなれる何かを

持ち続けたいなぁと思いました。