KiCAD(Ver.5.1.1)で異形基板を起こす
独力で基板を起こしてみたい
独力で基板を起こしたい!
事前に、表題に至った背景説明
仕事で電気回路設計を行っているのですが、
現在の基板を起こすときの流れは
・1. 回路設計
・2. アートワーク設計
・3. 基板製造
・4. 部品実装
となっており、自分の知る限りでは、大規模な会社でも、
1を自社で行い、2~4を外注という形が多いと思っています。
回路設計をした後で、指示書を書き、アートワーク設計を外注に投げ、
一緒に確認しながらパターンを制作してもらうのが1~2の主な流れ。
なので、仕事で回路設計は何度も行うのですが、
パターンCADはいつも外注の方にお願いしているので、
一度は自分で基板を作ってみたいと思ったのが経緯です。
とりあえず簡単なユニバーサル基板をつくってみよう
(基板発注のハードルを下げたかったです・・・詳しく知りたい方ごめんなさい・・・)
今回作ったのがこの基板です。
・・・すいません、本当に簡単なものです。。
あひるユニバーサル基板の作り方
まず、イラストソフトウェアで外形図を、DXFにして出力します。
わたしはイラストレーターを使っていますが、DXFに出力さえできれば、何でも良いです。
KICADのVer.5.1.2では、DXFをほとんどバグなしでインポートしてもらえました。
(古いバージョンでは一度別のソフトを挟まないとインポートできていませんでした。。)
参照ボタンを押して、外形図として書いたdxfファイルを選択し、
グラフィックレイヤーを"Edge.Cuts"に設定します。
(線幅とインポートスケールは必要に応じて変更してください。)
このような形で外形図を記載したら、
次にシルク部分を外形図と同様の手順で、インポートします。
シルクは塗りが多ければ、Bitmap形式でフットプリントとして取り込みます。
今回は簡単な形状なので、DXFで取り込みます。
グラフィックレイヤーを、"F.SilkS"にして、インポートします。
こんなかんじになります。
あとは、ビアをどんどん打っていくことで完成します。
赤枠がビアなので、そこから打ちたいポイントに配置します。
ビアのサイズを変更したい場合は、ビアをダブルクリックでビアの外径や穴径を変更することができます。
さらに、キーホルダーとして持ち運びできるように左上にビアをあけてみました。
あとは、裏面に好きなシルクを入れていく作業でおしまいです。
フットプリントマークを選択してクリックすると、
コンポーネントが選べるようになっています。そこから"symbols"を選択して、好きなロゴを入れます。
KiCADロゴを入れてみました。
あとはBitmapから自分で作成したイラストを読込み、フットプリントライブラリ登録し、
同じようにフットプリントマークから、読込みを行うと完成です。
今回はFusionPCBに発注しました。
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後は届くのを待つだけです!!!!